『そもそも論、なぜ数字に意味があるの?』数字の概念についてわかりやすく解説

数秘術を学ぶ上で、数字の意味やキーワードを覚えていくことになりますが、そもそも『どうして数字に意味があるの??』と思ったことはありませんか?? 私はあります、笑。

色々な本やサイトで見る数字の意味を全部覚えようとすると量が多くて挫折しそうになったり、数秘術の流派によって微妙に表現のニュアンスが違って、『ん…???』と感じることはありませんか?

実は、数字の概念の“そもそも”を知ることで、数字のエネルギーへの理解が深まり、キーワード一つ一つを単語で覚えるよりも遥かに覚えやすく、数秘術のナンバー(役割)に同じ数字が入ったとしても、表現のニュアンスが格段に上がります。

また潜在数秘術®︎では、数字の性質が「強く出過ぎる」or「抑制して弱い」状態であったり、「ポジティブに出る」or「ネガティブに出る」といった成熟度の段階を扱うこともありますし、ピックアップする題材によって、数字の意味(表現)が変わることがあります。
それぞれの数字の世界観の本質を感覚的にイメージできるようになると、さらに理解が進んで最適な言葉が自然と出てくるようになります。

という訳で今回は、数秘術における数字の概念についての解説記事です。

良ければぜひ最後までお付き合いください。

- もくじ -

01| 数字に意味がある理由

まず最初に超ざっくりとした予備知識として、数秘術がつくられた経緯について簡単にご紹介します。

数字の歴史というのは古く、紀元前から人々によって生活の様々な場面で活用されていました。

紀元前6世紀頃、古代ギリシアの数学者でもあり哲学者でもあるピタゴラス(ピュタゴラス)が『あらゆる事象には数が内在している』という思想を確立し、たくさんの学者が研究を続けて、抽象的な概念を数で表すということをしていました。

ローマ帝国時代には多くの宗教や哲学体系がつくられ、聖職者たちは数の概念を重視しながら天文学や占星術を発展させていきます。(この頃はまだ数秘術という体系はできていません。)

10世紀以降には、〈ゲマトリア〉というアルファベットを数字に置き換える手法ができたことにより、文字に隠された意味などを見出して商売として人々が表現を楽しんでいました。
その後宗教改革の時代に、数秘術の根源となる原理の多くが作られることになります。

そして19世紀始め頃、アメリカ人のミセス・バリエットが『すべては数であり、振動(バイブレーション)である』という思想を元に、現代数秘術を生み出しました。

簡単にいうと、

古代人が数字を使っていた
 ↓
ピタゴラスが『全てのものには数が内在してる!』という思想を出した
 ↓
聖書読解や言語の翻訳にアルファベットを数字に置き換える手法が誕生
 ↓
ミセス・バリエッタが『全ては数であり、振動だ!』という思想の元、数秘術が生まれる

という流れです。

このように、数字の発祥から人々によって「数字には意味がある」という思想を元に、数秘術が確立されてきました。

02| 数秘術で使われる数字の意味の決められ方

数字は単に「数を数える」という役割以外にも、“エネルギー”“バイブレーション”といった、目に見えないものを読み解くために使われてきた経緯を簡単に書きました。

では、数字に内在する意味はどのように決められたのでしょうか?

数秘術における「数字の意味」は、その数字が持つ固有の特性象徴に基づいて決められています。

具体的には、

  • 数字の形(成り立ち)
  • 数字のサイクル(1→9)の流れ
  • 幾何学に表される性質

などが大元となっています。

潜在数秘術®︎以外の数秘術を勉強していく中で、流派によって数字の意味や表現がピンとこない場合があるかもしれませんが、数字の世界観の基盤と、流派によって異なる背景の信念や宗教観や文化との組み合わせを読み解けば、乖離し過ぎているということはほとんどありません。

つまり、数字の成り立ちや図形・シンボルを元に、数字の“エネルギー”“バイブレーション”として、わたしたちの言語に変換したり、イメージを派生させてキーワードにして書かれています。

03| 数字の意味のコアなエネルギー

数秘術における数字の意味の根拠は上にご紹介した通りですが、それぞれのコアなエネルギーとされている要因についてご紹介します。

数字の形(成り立ち)

その名の通りそれぞれの数字が表す姿形のエネルギーです。

わたしたちが普段使っているのはアラビア数字というもので、インドで使われていた数字を独自の形式に変換し世界に広まっていったのですが、この数字の形そのものにも意味が含まれています。

少し余談ですが、アラビア数字の本来の形はこうなっています↓

この形を考えたのは九世紀に活躍したアラビアの数学者・フワーリズミーさんという方が考えたそうなのですが、この画像に小さい矢印が書かれていますよね?
よく見ると、この矢印の数が数と連動していることがわかります。

現代ではもう少し書きやすいような形に進化していますが、こういったところからも“数には意味がある”と思わせてくれますよね^^

あ!数秘術とはそこまで関連してないので、頑張って覚えなくても大丈夫です(笑)

数字のサイクル(1→9)の流れ

1〜9の流れの中で、それぞれの数字が担う役割があります。

数字には1から9まで進み、また9から1に戻るというサイクルがあります。

数字の前後のエネルギーを併せて考慮することで、その数字のコアなエネルギーもバッチリ理解することができます。

そして、

  • 今の数字より前の数字は含んでいる
  • 数字が大きくなるほど考え方が複雑(たくさん考える)
  • 数字が大きくなるほど視野が広い(周囲を見渡すことができる)

といった傾向があります。

幾何学に表される性質

数字を図形で表した幾何学に基づいて表される特徴から由来しているものもあります。

この図形も、先程ご紹介した数字のサイクルのように流れがあります。

1なら点、点が二つになって繋がったのが2の線…という風に、前の図形を受けて発展させて次の図形が出来上がっていき、この数字の進化の仕方が数字の意味に含まれています。

マスターナンバーについて

数秘術の流派にもよりますが、数字を計算してもゾロ目のまま残して“マスターナンバー”として読み解く場合があります。

マスターナンバーは、一桁の数字よりもより強力で特別な意味を持つとされています。

詳しくはマスターナンバーと『44』より大きいゾロ目についてという記事にしましたので、是非ご覧くださいませ。


このように、それぞれの数字に書かれている単語というのは、数字が言葉に直結しているというよりも、その造形や感覚・イマジネーションが大元になってキーワードに変換されています。

そのため、意外と単語をたくさん暗記するというよりも、これらの概念を理解してニュアンスを掴むことが結果的に早く覚えることにつながります。

04| 数字の意味もくじ一覧

数字の意味を一つ一つ解説すると記事が長〜くなってしまうので、それぞれ別に分けました。
氣になる数字から是非ご覧になってみてください^^

また、潜在意識と数秘術を組み合わせた潜在数秘術®︎には、初心者でも自宅で気軽に学べる《潜在数秘術®︎初級動画セミナー》という講座があります。

ボリュームたっぷりで充実したテキストも含まれているので、興味がある方は是非ご受講ください^^

◆◇◆ 結びのコメント ◆◇◆

今回は、数秘術で使われる数字の意味の“そもそも”をテーマにして書きました。

数字って歴史も古いし知れば知る程奥が深いので、私にとってはメチャメチャ面白い探究の時間です。

潜在数秘術®︎以外の数秘術を学んでいる方にも役立つ内容なので、もし良かったら勉強中の方も参考にしてみてください^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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